友人らと祭り行くだと？露店とかいう色んな食いもんがあるやつか
自分だけ美味いもん食う気かよ
そうはさせねぇと付いてやるって言うと買うのは３つだけだからね！と言いやがる
３つだけじゃ足りるかよふざけんな

女の友人が待っているという待ち合わせのところに行くと
友人らがオレ様と小明の顔を交互を見て
私達邪魔だから二人で行ったら？と友人らは先に行った。

「ええーなんでよせっかく息抜き出来ると思ったのに」
「どういう意味だそりゃあ」
「あたし友人とおしゃべりしたかったのよ」
「くだらねぇことしか喋らねぇだろお前らは」
「なによ」

女はぶりぶりと怒ってたが二人でなんとなく露店を回る
３つまでだからねって本当に３つまでかよ
露店いくつあると思ってんだ畜生
ちょこばなな失敗したな。うめぇけど足りねぇ
女がさっきのちょこばなな以上に甘ったるい匂いのする店の前で止まる

「これちょうだい」

なんだこれは？りんごあめよ。ふぅん。
おいしいのよと言って女が飴をちろりと舐める
舌先がみるみるうちに朱くなってなんか居た堪れない気分になった
まずい。目に毒だ。
「…それ寄こせ」
「だーめ」